おっと

さるさる日記サービス終了らしいですね。このゆるゆるさがよかったのに。
年に一回も書かないんじゃ生存証明にすらなりませんが、なきゃないで
寂しいので、引越いたします。転居先はいずれ。

さてここんとこいろいろあれこれありますが近況は省略。

カノプーのADVC-55を買っていろいろやってたのですが、LDプレイヤーが
裏面しか再生できないだの、カセットテープを再生できる機器が全滅して
いるだとか、ブラウン管テレビがおしゃかになったのでついに薄型テレビに
したけど、アナログ出力が貧弱すぎて泣けることとか、2014年以降コンポ
ジット出力が廃止されるとかいう話だの、計画停電になるとPHSが通信不能
になるとか、ipod touchを知り合いから巻き上げて文明人の仲間入りした
だの、DNLAってもう少しなんとかならんのか?とか、写楽って結局斉藤十郎
兵衛だったの?とか、まあ、そんな感じです。

2008年の続き。

『川の名前』(川端裕人
『よりぬきスネークマン・ショー「これなんですか?」』(桑原茂一2)
ナイチンゲールの沈黙 上・下』(海堂尊
『バンド・オブ・ブラザース』(スティーヴン・アンブローズ)【再読】
テリー・ジョーンズ童話集 イースト・オブ・ザ・ムーン』(テリー・ジョーンズ
間宮林蔵 探検家一代』(高橋大輔
『震度0』(横山秀夫

川端裕人は『夏のロケット』の人ですが、面白いですね。ただ最近のはちょっ
と趣味と外れます。自転車世界一周モノや高野秀之は面白い。
津本陽の『龍馬』は、終わり方はなんじゃそら、て感じ。あとは久しぶりに
SNAKEMAN SHOWブームが私に来ました。カセットテープが聞けない・・・

2008年に読んだ本

ついでなので、2008年に読んだ本。これも足りないな。

『落語の年輪 江戸・明治篇』(暉峻康隆)
『落語の年輪 大正・昭和・資料篇』(暉峻康隆)
『泰平ヨンの航星日記』(スタニスワフ・レム)【再読】
『泰平ヨンの回想記』(スタニスワフ・レム)【再読】
『泰平ヨンの現場検証』(スタニスワフ・レム)【再読】
『宇宙創世記ロボットの旅』(スタニスワフ・レム)【再読】
『ロボット物語』(スタニスワフ・レム)【再読】
『すばらしきレムの世界1』(スタニスワフ・レム)【再読】
『731』(青木冨貴子)
『すばらしきレムの世界2』(スタニスワフ・レム)【再読】
モーツァルトの息子 史実に埋もれた愛すべき人たち 』(池内紀)
三木助歳時記 上』(安藤鶴夫
『(タイトル失念)海外旅行モノ』
掃苔しましょう―風流と酔狂の墓誌紀行』(小栗結一)
『行かずに死ねるか!』(石田ゆうじ)
『怪獣記』(高野秀行
『クォン・デ』(森達也
『火城』(高橋克彦
シャクルトンに消された男たち―南極横断隊の悲劇』(ケリー・テイラー=ルイス)
『西南シルクロードは霧に消える』(高野秀行
『隠居の日向ぼっこ』(杉浦日向子
『洗面器でヤギごはん』(石田ゆうじ)
『やった。』(坂本達)
チームバチスタの栄光 上・下』(海堂尊
不肖・宮嶋 ちょっと戦争ボケ 上・下』(宮嶋茂樹
『世界が完全に思考停止になる前に』(森達也
『龍馬1』(津本陽
『男の隠れ家を作ってみた』(北尾トロ
『徳川家に伝わる徳川四百年の内緒話』(徳川宗英)
『龍馬2』(津本陽
ゴッホは欺く上下』(ジェフリー・アーチャー
『龍馬3』(津本陽
『龍馬4』(津本陽
『李歐』(高村薫
『祖父小金井良精の記 上』(星新一
『龍馬5』(津本陽
『阿片王 満州の夜と霧』(佐野眞一
『夕日と拳銃』(壇一夫)
『あやしい探検隊バリ島横恋慕』(椎名誠
剱岳 点の記』(新田次郎
『かんじき飛脚』(山本一力
『SNAKEMANSHOW 核シェルターブック』
アメリカ「知日派」の起源』(塩崎智)
史上最大の作戦』(コーネリアス・ライアン)【再読】

つづく。

つづき。

ほんわか![北尾トロ]MF文庫
深夜特急3ーインド・ネパールー[沢木耕太郎新潮文庫
俺の記[尾崎放哉]青空文庫
彰義隊遺聞[森まゆみ]新潮社
ある明治人の記録[柴五郎]中公新書
深夜特急4ーシルクロードー[沢木耕太郎新潮文庫
あやつられた龍馬ー明治維新と英国諜報部、そしてフリーメーソン加治将一祥伝社
男たちのゲームセット 巨人・阪神激闘記[山際淳司]角川文庫
はじまりのうたをさがす旅 赤い風のソングライン[川端裕人文藝春秋
孤将[金薫]新潮文庫
みんないっしょにバギーに乗って[川端裕人
不肖・宮嶋のビビリアン・ナイト上・下[宮嶋茂樹祥伝社
ららら科學の子[矢作俊彦文藝春秋
汝故郷に帰れず[飯嶋和一小学館
サマワのいちばん暑い日[宮嶋茂樹祥伝社黄金文庫

というわけで、確かに読書量は減っていますが、たぶん最初の頃の記録欠けて
います。まあ覚えてないくらいなので、たいして面白い本ではなかったという
ことでしょう。
だんだん歳と共に込み入った本は読めなくなってきましたが、この中で面白か
ったといえば、『ガルシア=マルケスに葬られた女』かな?

メモが見つかったので追記
飯嶋和一がかなり面白いです。川端裕人と再会したのもこの時ですな。
(10/01/27)

あけましておめでとうございまする。

えーと、いろいろ書くのはまた今度、てことで2009年に読んだ本。
でもたぶん記録漏れあり。

螺鈿迷宮[海堂尊]
背広のすすめ[出石尚三]
ジェネラル・ルージュの凱旋[海堂尊]
西條八十[筒井清忠]
ローマなき後の地中海世界[塩野七生]
ザ・ホークス[アーヴィング]
銀河のワールドカップ[川端裕人]
始祖鳥記[飯嶋和一]
カラシニコフI[松本仁一]
カラシニコフII[松本仁一]
TOKYO BLACKOUT[福田和代]
圓太郎馬車[正岡容]
黄金旋風[飯嶋和一]
黒澤明vs.ハリウッド―『トラ・トラ・トラ!』その謎のすべて[田草川弘]文藝春秋
盗聴 ニ・二六事件[中田整一]文藝春秋
旅する巨人 宮本常一渋沢敬三佐野眞一]文春文庫
それからの海舟[半藤一利ちくま文庫
巷談本牧亭安藤鶴夫河出文庫
地下室の殺人[アントニイ・バークリー国書刊行会
会津落城悲史[梁取三義]国書刊行会
クラッシュ 風景が倒れる、人が砕ける[佐野眞一新潮文庫
ミュンヘン オリンピック・テロ事件の黒幕を追え[マイケル・バー=ゾウハー&アイタン・ハーバー]ハヤカワ文庫
落語こてんパン[柳家喬太郎
白き嶺の男[谷甲州集英社文庫
ガルシア=マルケスに葬られた女[藤原章生集英社
せちやん星を聴く人[川端裕人講談社文庫
斗南藩子弟記 会津落城以後[永岡慶之助]新人物往来社
氷壁井上靖新潮文庫
ニコチアナ[川端裕人文藝春秋
高熱隧道[吉村昭]新潮社
サンデーとマガジン 創刊と死闘の15年[大野茂]光文社新書
昭和史残日録 戦後編[半藤利一]ちくま文庫
ぶらぶらヂンヂン古書の旅[北尾トロ]文春文庫
山際淳司スポーツノンフィクション傑作集成[山際淳司
東京番外地森達也新潮文庫
深夜特急1 ー香港・マカオー[沢木耕太郎新潮文庫
裁判長! これで執行猶予は甘くないすか[北尾トロ]文春文庫
深夜特急2ーマレー半島・シンガボールー[沢木耕太郎新潮文庫
恋文[江木淑子]草輝出版
ドキュメント森達也の「ドキュメンタリーは嘘をつくキネマ旬報社
我が生ひ立ち[安倍能成岩波書店
吾輩は猫である夏目漱石青空文庫
野口孝夫が読み解く「ペリー提督日本航海記」ntt出版
桜川のピクニック[川端裕人文藝春秋
黒澤明と「天国と地獄」ドキュメント・憤怒のサスペンス[都築政昭]朝日ソノラマ

つづく。

江木姉妹小伝(63)

 元治元年(1864)10月31日、第一次長長州征伐において健吉は18歳にして鰐水に先立ち出陣、出発前には父母に告別し、弟たちを集めて訓戒し、詩を賦した上で死を決し出立するが、先述の如く交戦する間もなく長州軍が謝罪することで戦闘は回避される。

  嗟矣無謀奏奇功
  聊抛一死報吾公
  他時収骨題何字
  鉄石忠肝臣順通
  【江木健吉の詩/江木鰐水明治四未日記二より】

続いて起こった第二次長州征伐にも父子共々出陣、健吉は熱射病に罹った父鰐水を助け、鰐水を喜ばせる。慶応3年(1867)秋、時勢の急変を受け、健吉は鰐水に洋学を学ぶ許可を求めるが、福山にも過激な攘夷派が跋扈しており、鰐水は「俗士の憎悪を受けることを慮り」それを許さない。三日三晩の議論の末、夜間のみの学習を許される。慶応4年(明治元年1868)1月福山城が長州軍に包囲された際には敵情探索の命を受けて出陣している。
 官軍に鞍替えした秋には官の許可を得て長崎に出、フルベッキ門下で猛勉強する。その無理が祟ったのか、8月に健吉は肺病を病み吐血するが、この時はオランダ人海軍軍医マンスフェルトの治療を受けて死境を脱す。明治2年春には東京遊学の官命を受けるが、体調が回復していないため、暫く福山で療養につく。その後体調も回復したことから、明治3年(1870)秋には大阪に遊学に出たが、そこで病が再発する。明治4年(1871)8月10日、大阪において健吉吐血すの報が鰐水の元に届く。母親の敏が帰省を促すため船に乗り大阪へ急ぐ。しかしこの時、解放令反対一揆尾道より広島全土に拡がっている時期にあたり、健吉と母は福山に帰るに帰れなくなってしまう。しかし健吉は死を決して乗船、10月10日鞆の浦で鰐水に迎えられ、福山に帰宅する。自宅において母の手厚い看護を受けるが、10月16日に容態が急変、翌日明治4年(1871)8月17日、鰐水が「余最も之を愛す」と記した息子、江木健吉が永眠する。維新が成り、これから拡がる新しい世界を見ることもなかった、健吉26年の人生であった。葬儀は健吉の遺志により神式で行われた。

<つづく>