2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

江木姉妹小伝(44)

五十年にもなる。一高のとき私は新入生の一人(註:定男)と友達になつて、毎週一二回は訪問しあふといふほど近しくした。楽しい期待に胸をふくらませていつて案内を乞ふと予て噂にきいた親戚の令嬢(註:ませ子)といふ美しい人が小走りに出てきて取次いで…

できた?

これでいいのでしょうか?

江木姉妹小伝(43)

後にませ子をモデルに『築地明石町』を描くことになる鏑木清方は、江木保男の知人であり、後に妻となる照はませ子のお茶の水での学友でもあった。鏑木清方がこの頃のませ子を目にしている。 私が好きでかく明治の中ごろ、新橋の駅がまだ汐留にあつた時分で、…