あばらかべっそん

<B>『芸談 あばらかべっそん』</B>(桂文楽ちくま文庫)読了

八代目・桂文楽は、いまはもう亡くなっている噺家さんで、天衣無縫・豪放磊落と
言われた六代目・古今亭志ん生とは対照的に、きっちりと噺をするタイプであった
ようで、同じ噺を何度演じても、きっちり同じ時間で終ったのだそうだ。
元・落語協会会長。

やはり昔の芸人の生活が描かれているワケで、その徒弟制度みたいな階級
社会を垣間見ることができる。が、ガキの頃はそーとーワルかったようだが、
芸風が上品なので、今の感覚で読むと、すこしばかり物足りない気がする。
ホントはもっと悪どいことしてるだろーに。
かつて活躍した噺家たちが大勢取り上げられており、資料的にはいいかも
しんないが。
まあ、もう少し深みにハマってから読むと、もっと面白いのかもしれない。

今日買ったもの
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