FATHERS AND SONS

黒人音楽が白人市場でも商売になることを証明したのはビートルズ
間違いはないだろう。イギリスで巻き起こったこのブルース復権運動は、
アレクシス・コナーやジョン・メイオールなんてな白人ブルースミュージシャン
を産み、果てはヤードバーズやブルース・プロジェクトやポール・バター
フィールド・ブルースバンドやクリームやBS&Tやフリートウッド・マックやら
なんかを産んでいくわけです。たぶん。

で、当の黒人ブルースミュージシャンたちにも光が当たっていくようになり、
白人と黒人のミュージシャンたちが同じステージで演奏するようになってい
きます。そこで当然、この大御所たちとこの元気な若手を組ませてみよう
という企画が持ち上がるのです。
有名所でチャック・ベリーキース・リチャーズがプロデュースした『ヘイル・
ヘイル・リックンロール』や、シブい所でハウリン・ウルフにエリック・クラプト
ン、
ビル・ワイマンチャーリー・ワッツなんかを組ませた『London Howlin' Wolf
Session』なんてのもあります。
そんな企画の嚆矢となったのがこのアルバム、1969年発売の2枚組アル
バム『FATHERS AND SONS』です。
シカゴ・ブルースの大御所マディ・ウォータース(vo g)に名優オーティス・スパ
ン(p)
を中心に、ポール・バターフィールド・ブルースバンドのポール・バターフィール
ド(hm)
とマイク・ブルームフィールド(g)、それにスタックスの白人R&Bベーシスト
ドナルド・ダック・ダン(ブルース・ブラザースのパイプおじさんですな)をコラ

レートさせたこのアルバム、1枚目スタジオ録音、2枚目はチャリティ・ライブ
「スーパー・コズミック・ジョイ・スカウト・ジャンボリー」におけるライブ録音。
Got My MOJO Workingがやたらかっちょよいです。

ちなみにCDは向こうで出ていました。2500円くらいで買えるじゃん。

A面
1.ALL ABOARD
2.MEAN DISPOSITION
3.BLOW WIND BLOW
4.CAN'T LOSE WHAT YOU AIN'T NEVER HAD
5.WALKIN' THRU THE PARK

B面
1.FORTY DAYS AND FORTY NIGHTS
2.STANDIN' ROUND CRYING
3.I'M READY
4.TWENTY FOUR HOURS
5.SUGER SWEET

C面
1.LONG DISTANCE CALL
2.BABY PLEASE DON'T GO
3.HONEY BEE

D面
1.THE SAME THING
2.GOT MY MOJO WORKING(Part I)
3.GOT MY MOJO WORKING(Part II)