DVDを作るのだ!之巻 其の拾貳

さっそく作ったDVDをテレビで見てみる。
まずメニューは画面内に収まっているが、ちょっと字が小さいかもしれない。文字
に色が付いていると、選択したところの色がちゃんと変わるようだ。チャプターメ
ニューに総合メニューに戻るボタンを入れ忘れ。
今回は「シャープネス(弱)」をかけて取り込んでみたが、やっぱ人物の輪郭等に
ちょっと粒子が粗く感じて、なんとなくちらちらする。やっぱりアニメとかベタ塗
り枠線ものでないとうまく機能しないのかもしれない。よっぽどのことがないかぎ
りシャープネスをかけない方がいいみたいだ。

で、問題の画質であるが、これにちょっと難がある。
もともと映像ソースが1989年録画のものと古く、ビデオテープがヨレているし、ラ
イブ映像という関係上、真っ暗な背景に強いスポットライトがあたっているという、
コントラストの強い画面であるという前提で、まず背景の黒に濃色がかぶっている
所、帽子の縁とかトランペットの金属管部分などの色がにじんでいる、というか、
ハレーションを起こしているような感じ。
また、色の差の小さい部分、黒背景とブルーライトの当たっている部分とか、服の
シワといった微妙な色合いの所が、色が潰れていたり、ぼけて背景と溶け合ってい
たりする。全体としては圧縮率をあげたJPEG画像のような感じである。

今回使った可変ビットレートは、画面をチェックしながら動きの大きな所はビット
レートを上げ、静かな所はビットレートを下げるという処理をしているのだが、必
要以上にビットレート下げすぎている感がある。DVDプレイヤーで確認したビット
レートはだいたい5Mbps弱のあたりで、今回のキャプチャ設定平均6Mbpsより、
ちょっと下方気味になっている。
ここらへんをいかに巧く制御するかのアルゴリズムがハード、ソフトを含めたMPEG
エンコーダーの性能差らしいのだが、前回フォルティをキャプチャした時は、あま
りこういう現象が見られなかったことを考えると、濃淡の強い画面にはMTV2200SX
(あるいはMPEGというフォーマット)は弱いということなのだろうか。これはビット
レートを上げてCBR(固定ビットレート)でキャプチャした方がいいかもしれない。

<続く>