のんだくれ。

別れと出会いの季節。今週は見事なまでに月曜から金曜まで飲み続けである。
今日はその総仕上げとして、久しぶりに終電に乗った。

さすが終電、酔っぱらいの嵐である。こちらは意識的にセーブしていたので
比較的冷静に観察できた。
終電の1本前が南浦和行きで、大宮方面に向かう人はここで次の電車に乗り
換えるのである。さて、その南浦和

隣の親父は見事に熟睡状態。そこここで駅員に叩き起こされている。ニッカ
ボッカのおにーちゃんはそれでも起きず、駅員3人がかりで電車から降ろす
と、そのままホーム上に放置されている。他の親父は起こされてあわてて鞄
を拾って電車から飛び出したが、あれはおそらく他人の鞄だ。
ごま塩頭のおとっつぁんがホーム上で立ち小便している。こいつは見事に酔
っぱらっていて、真っ直ぐ立っていられない。若いにーちゃんの連れがいた
が、こいつは次の電車が来ると、おとっつぁんを放ったらかしにして、ひと
りで電車に乗り込みやがった。あのおとっつぁんはどうしたのかなあ。

ケータイで偉そうに「電車が遅れてるんだよ!」とがなっているおっさんは、
誰がどう見てもカツラである。黒々とした長髪の隙間から、あまりにも不自
然に白髪が覗いている。隠すつもりなら手を抜くなよな。

終電に乗り込むと、外人3人組が。若いねーちゃんが熱心に読んでいたもの
は、からくり箱の開け方。きっと秋葉原の駅前の露店で買ったんだろうなあ。

なんてつつ更けていく、更けていく埼玉の夜。なのであった。