汽車

さて私は北海道の旭川出身なのであるが、母方の実家が千代ヶ岡という
ところにあり、そこには無人駅がある。ここでガキの頃蒸気機関車を見た
という記憶が残っているのだ。型式なんてものはまったく分からないが、
黒い煙をあげて下り方面へ走っていく汽車のイメージがある。しかも1回
こっきりの記憶である。
しかし後で調べてみると、ここらへん(富良野線)は昭和30年代にディー
ゼル化(北海道はいまだに旭川までしか電化されてない)されたとのこと
で、これだと私の出生は間に合っていない。そこで、夢だか本だかで見た
ものを記憶だと取り違えていたのだろうと自分を納得させてはや幾年月
過ごしてきたのである。

最近ふと思い立って再度調べてみると、確かに富良野線では昭和33年に
気動車化(というらしい)されてはいるのだが、しかーし、なんと、貨物列
車では昭和47年まで蒸気機関車が走っていたというのである。と、なる
と私も蒸気機関車に間に合っている可能性はある。
ただし私は同じく昭和47年まで走っていたという路面電車の方はまった
く記憶にない。
さて、果たして私はホンモノの蒸気機関車をこの目で見ているのであろうか?