ハナゲ

<B>『キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか』</B>(北尾トロ/鉄人社/\1238-)読了

本屋で背表紙を見た瞬間、迷わずレジに持ち込んだ、最近稀に見る好タイトル。
内容はそのものズバリ、「他人の鼻毛が出ている事を指摘する」「2000円の
借金返済を迫る」「電車で知らない親父に話しかけて飲みに行く」など、他愛
はないけど、実行するにはちょっと勇気がいることをやってみようという本。
いやあ、笑った笑った。なんか大したことないコトを大げさに書くスタイルは
大好きですね。
ただ、後半「母親に結婚当時の話を聞く」とか「昔好きだった彼女に告白する」
とかほのぼの路線に走っているのがちょっと不満。テッテー的にクダラなく
行って欲しかったものである。

続いて
<B>『だってサルなんだもん 6』</B>(いしかわじゅんアスキー/\1300-)読了
「ださる」もついに6巻である。いや、実は7巻まで出ていたのだが、フツーの
本屋に置いていないので気が付かなかったのだ。
さてこの本は「週刊アスキー」で連載しているエッセイで、いしかわじゅん
巨費を投じてパソコンを際限なくパワーアップしていくお話。や、パワーアップ
してるのかどうかよく分からないが、取りあえずお金は際限なく投資しているの
だ。これは多少PCにハマった人なら大笑いの感動巨編なのである。
いしかわじゅんは、漫画はそんなに好きじゃないが、エッセイは面白いのである。
日下潤一の装幀はいつもセンスがよくてよい。

聴いたもの
 六代目三遊亭圓生「一人酒盛り」(S48)
 六代目笑福亭松鶴天王寺詣り」(S49)