暗号椿は恋の花

<B>『暗号攻防史』</B>(ルドルフ・キッペンハーン/文春文庫/\762-)読了

誰でも小さい頃、エドガー・アラン・ポオの『黄金虫』に興奮を覚えたことがある
ハズだ。海賊キッドの宝物。そのありかが書かれた暗号文書。しかしなんと言って
も論理的に鮮やかに暗号を読み解いていく手並みにシビれたものである。これには
ホームズでさえ霞んでしまう。
この暗号を実際にノートに書き写して解いてみたことがある。しかしいかんせん、
英語力のなさがたたって、結局は本をなぞっただけであった。

さてこの本はカエサルの暗号から最新式の公開鍵方式の暗号(コンピュータで使う)
までの暗号の仕組みと解き方を、その暗号にまつわるエピソードと共に紹介していく
本。特に第二次大戦中にナチス・ドイツで使われていたエニグマについては、なぜか
とっても詳しい(作者はドイツ人)。開戦前には、ポーランドではほとんど解読され
ていたそうだ。それをイギリスがひきついだんだけど、イギリスの本にはそんなコト
書いてないな。

このエニグマのシミュレーションがあるそうだ。
http://agn-www.informatik.uni-hamburg.de/people/kassovic/eng.htm
まだ取ってきてないが、面白そうではある。

ところでこれに暗号文の例題がいくつか載っている。
これは単一換字式(『黄金虫』方式)暗号。これから少しづつ解読していってみたい。
さて、オレの英語力は中学生時代からどれだけ進歩しているのであろうか。

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