こづつみ刑事純情派 第三話

会社を午前半休にして行って来ました取り調べ。正確には任意供述ですが。
9:00に約束していたので、8:30にウチを出る。関東郵政監査局監査室は浦和中郵便
局の建物の4階にある。実はウチまで来ると言っていたのだが、そのまま会社に行
くには、こちらから出向いた方がロスがないのでいいというのがあったが、実は単
にどんな所か見に行きたかっただけである。

1階はフツーの郵便局になっているが、そっちからではなく建物の横にある入口か
ら入る。郵便局の裏側はあまり面白くないごくフツーのオフィスであり、局内連絡
板やらなんやらがあるだけ。唯一異質だったのは、郵政事業の父と呼ばれる前島密
翁の業績紹介みたいなポスターが掲げられていたことだけ。
奥の方にある古いエレベーターに乗って4階に行くと、ドアに郵政監察局監査室と
書かれたドアがあったので、そこを開ける。
中は40人くらいの比較的小さい部屋で、フツーの会社のオフィスとほとんど変わ
らない。すぐに誰かが気づいてOさんを呼ぶ。この人の席が窓際にあった。
なんだ実は結構エラい人なんじゃん。
書類を抱えて会議室へ。
会議室には窓が無く、スチール机に椅子が四つでいっぱいの小さな部屋。いかにも
取調室っぽくてイイ感じである。お約束のように壁の一面に大きな鏡が掛けられて
いる。これはゼッタイにマジックミラーになっているに違いない。帰りに裏がどう
なっている
か確認したが、倉庫になっていた。これはアヤシイ(笑)

名刺をもらうと肩書きは「主任監察官」である。応対はごく丁寧である。たぶん同
じケースで怒りまくる客が多いのだろう。ごくろうさまなことである。で、郵政監
査室とは? から始まって、経緯説明。ウチは浦和中央郵便局管内にあるのだが、
ウチあての封筒が川口北郵便局管内のとあるマンションの集合郵便受けの下に捨て
られていた。前回川口局内と、郵便局の中で見つかったように書いたが、コレは局
管内というイミだったらしい。これが投函されたのは10/22で、見つかったのは
10/26。見つかった封筒は封が手で破られており、中には大宮市の全然知らない人の
郵便物が押し込まれていた。これが浦和中央郵便局に届けられ、第四集配営業課長
がウチに知らせてきたということである。送り主はウチの実家なので、すでに内容
は確認していたが、無く
なっているものはとりあえずないようである。