第二種特定郵便刑事純情派 第四話

さて、いよいよ供述調書の作成である。
これ、楽しみにしていたのだが、実は結構あっけないものである。向こうが既にあ
る程度想定して調書を書きあげており、それに名前とか状況とか日付とかを埋めて
いくだけなのである。それとは別に、証拠品として封筒を任意提出してほしいとい
うので、それはOKする。ちなみにこのとき内容を全部見せてくれたが、証拠品と
いうことで必ず手袋をしていた。
で、任意供述は30分程度であっけなく終わる。つまらない。
調書をタイプするので待っててくれというが、待っていても退屈なので、1時間半
後に約束して、一旦出る。
朝マックに間に合ったので、朝飯にして1階の郵便局で新しく口座を作って、本屋
で少し時間を潰して郵政監察室に戻る。

調書は完成していたが、この人、あんまりワープロ得意じゃないらしく、間違いが
多い。その度に手書き訂正して訂正印を押していたので、紙面が真っ赤である。内
容は向こうが勝手に作ったのでオレだったら絶対に使わないような言い回しが入っ
ていたりするが、事実関係に嘘はないのでOKとする。内容は、これこれの事を聞
かれたので供述します。いつどこでだれがなにをどのようにどうした(5W1
H)。捜査の方よろしく。てな具合である。それから中身をもらうために受領証を
書き、封筒を証拠品として提出するための任意提出の書類と、所有権放棄の書類を
書いて、供述調書にサインとはんこを押せばおしまい。コピーをくれと言ってみた
が、捜査書類は外部に出せない決まりなのだそうだ。残念。捜査の結果が出れば連
絡はくれるが、捜査過程
は教えられないとのこと。
さて、その捜査状況ではあるが、こうなっていた。って、どこまで書いていいのか
よく分からないんだけど。

<続く>