日本周回MINIの旅 日本海沿岸地方掃討作戦(4)

しかしなんとなく来てみた能登島であるが、なかなかいい感じ。小さな土地に民家
と畑と山がひしめいている。その間の狭い道をてこてこ走る。島の裏側へ向かうと
道がどんどん狭くなり、山裾に小さなトンネルが。MINIでも通り抜けるのに躊躇す
るような小さなトンネルを抜けると、そこは山に囲まれた隠し田のような農地が広
がっており、ぽかぽか陽気にススキが揺れているのであった。というか、ゴールデ
ンウィークなのでさすがにススキはなかったと思うが、ワタシの頭の中で美化され
た光景ではそういうことになっているのである。
1時間くらいで1周終わり。小さな島であった。気になったのはお墓が家の敷地内
にあること。今ではあちこちで見かけるのでそんなに驚かないが、当時は少なから
ずびっくりした。自分の家の庭にお墓があるというのは始めて見た。しかしこれは
後にあちこち行った時に、特に島なんかでよく見かける。スペースの少ない土地な
らではの風習なんだろうか。てか、都市部が墓地を一箇所にまとめた方が歴史が浅
いのかもしれない。こういうちょっとした風習の違いは見ていて楽しいのである。

現在では能登島大橋ともう1本、中能登農道橋のいうのがかかっているそうだが、
当時はそんなものはなかった。あれば乗っていただろうが。しかし今は知らない
が、2本も橋が必要なんでしょーかねえ。と、書いて思い出した。このニュース
を聞いた時だか、道路公団がらみの話の時か、その時にもそう思った記憶がフラッ
シュバックしたぞ。なんだかカラクリがあったはずである。能登島大橋は生活道路
で中能登農道橋は農道だ、つーやつだ。まあ、オレは地元民じゃないからあんまり
言えないけどね。元道産子だけど、高速道路は車より熊の方が多いかも(笑)

ま、ともかくふたたび能登島大橋を渡って能登半島に戻り、ここからは能登道路と
いう有料道路に乗る。料金所がねーなーと思っていたら、入口と出口にあるタイプ
でなくて、道の途中に1箇所あるタイプだった。この道も片側1車線道路で、遅い
車がいると、すぐに縦列が出来る。とはいえこの場合はオレのMINIが渋滞の原因な
のである。早々に抜かせて先に行かせる。能登道路を終点で降りて、加賀百万石の
都、金沢へ。