日本周回MINIの旅 四国潰走編(8)

MINIの中でぼへーっと待っていると、ぶぶぶいんと走ってきたトラックがMINIの前
にぴたりと張り付く。救援部隊の到着だ。来てくれたのは淡路島は津名市木下自動
車さんのレッカー車。レッカー車の後ろに着いているアームを降ろして、それに
MINIの前輪を乗せて持ち上げる。ちょうどMINIがウィリーしている状態にするわけ
です。MINIは前輪駆動なので、サイドブレーキをオープンにしておけば、これで
引っ張って行けるわけです。ちなみにこの作業中写真をばしゃばしゃ撮っていた
ら、おじさんに呆れられた(笑)
木下自動車のおじさんから事情聴取をされ、おこごとと費用の説明。
「こういう車に乗っている時はJAF入ってなきゃダメよお」
面目ない。返す言葉もございません。
自動車修理工場は距離的にはここからすぐ近くで、少し後ろの津名一宮インターか
ら乗ってちょっと行ったところらしいのだが、悲しいかな高速道路上は一方通行。
次の北淡インターまで行って降りてから、ほぼ同じ距離を引き返さなくてはならな
いという。しかもレッカー料金はキロメートルあたり600円。自動車工場まで
引っ張られる間、距離計がぐるぐる回っていくのは、お金のないときにタクシーに
乗っている時より緊張する。自動車工場までトラックの助手席に乗せてもらった
が、くるくる回る距離計に生きた心地もしなかったのであった。走った距離は確か
50kmほどで、福沢諭吉先生が三人ばかり飛んでいったことになる。
んで、木下自動車到着。
まずはボンネットを開けてエンジンルームのチェック。ラジエータキャップを開け
て水をどばどば入れて、セルモータを回す。アクセルを踏むとおお、水があふれ出
しとる! 噴水じゃん! すげー! てか、おれってばこんな状態で走ってたわ
け? ひょえ〜!!!
結局悪かったのはラジエータの穴ではなく、ウォーターポンプの破損であった。木
下自動車さんのお見立てによると、ラジエータが目詰まりしており、ポンプがいく
ら水を押し込もうと思っても行くことができず、その圧力によってウォーターポン
プが壊れた。ということらしい。ウォーターポンプ1個3万3千円也。うー
ん・・・

<続く>