日本周回miniの旅 最終章(31)

腹が減ったので晩飯。食堂は19:00から2時間だけ開いている。バイキング方式でチ
キンカツを食べる。お味は学食なみ。だが、お値段もそこそこ。全体的に北海道行
きの新日本海フェリーは「優雅な船旅」を演出しようとしており、二等先客はとも
かく、上級船室はプライベートデッキを設けたり、通常のレストランとは別に完全
予約のグリルがあったりするが、東九は昔ながらの適当な設備という感じがする。
所詮寝ているだけなので、別に贅沢な設備なんかなくったってどうでもいいっちゃ
あ、いいのだが、飛行機や新幹線と違うサービスをしようとかいう気持ちはあまり
ないようだ。どうしても船便が必要な貨物を別にすれば、どう考えたって新幹線か
飛行機で行ってレンタカーを借りた方が安いし楽だ。だけどのんびり船旅というの
もたまにはいいものである。今回の船にも車を持たずに乗っている家族が何組もい
た。時間はかかるが体力的には楽である、船旅は。
それはともかく、あとは風呂に入ってビールをかっくらって寝る。
本日の走行距離、44.9km

2日目(04-8/9)
朝ゆっくりと起床。徳山港に入港するのは13:30の予定である。合計18時間20分の船
旅なのである。朝飯を軽く済ませ、日大三高とPL学園の戦いを見て(PLの負
け)いるうちに船は紀伊半島の最南端、潮崎を通過。船の先端が水を切ると、トビ
ウオが飛んで逃げていく。トビウオなんて初めて見たぞ。あんなに飛ぶもんなんだ
ねえ・・・なんてまったりしているうちに船内アナウンスがあり、車に乗り込む。
さあていよいよ本番である。
13:00過ぎ、予定より少し早く徳島港に着岸。エンジンをぶぶぶいんとかけて甲板か
ら降りると、そこは徳島県。ついに四国の地を踏んだぞ。
うーん苦節5年3ヶ月。あの淡路島は津名港で力尽きて以来、虎視眈々と半分寝な
がら狙っていた四国についに降り立ったのである!ちゃちゃちゃーん♪
なんてのんびり感動しているヒマはなく、このまま船を乗り換えて和歌山港へ向か
うのだ。徳島港和歌山港行き南海フェリーは、末広大橋を渡って川向こうにあ
る。ぶいんと15分も走れば南海フェリー乗り場である。一応16:40で予約していた
のだが、早く着いたので14:10に便変更して乗り込む。