日本周回miniの旅 最終章(33)

ようするにここらへんは高野山。高野豆腐の高野山なのだが、こんなに険しいとは
思ってもみなかった。だいたい紀伊半島だって、山深いってのは聞いてはいたが、
こんなに海岸線からあがってすぐ山になってるとは知らなんだ。そういや雑賀衆
いた土地なんだよな。険しいはずだよ・・・
ぼやきつつ先を急ぐ。あとはこのスカイラインをぴゅーっと白浜まで走れば今日は
終わりだ。なんて思っていたら、道の上に白い煙がたなびきはじめる。ん?霧か?
と思うのもつかの間、あっという間に視界はなくなり、ライトが乳白色の闇を照ら
すだけ。うひゃー。これは怖い。霧の中走ること自体はそんなに怖くはないが、こ
んな山道は前や後ろの車が突っ込んでくるのが怖いのだ。1mくらいしか視界のな
い道を最低速度でとろとろ降りる。時々急に対向車が登ってきてびっくりするが、
さすがにそんなにすっ飛ばしてるヤツもいない。しかしこの人たちはこれからどこ
に行こうとしているんだろう。山を下りるといつしか霧も晴れ、やっとまともな道
となる。ううん、疲れた・・・